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歯機器誌 JJDent Equip No.9 2003 (平成16年3月) 目次
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日本医用歯科機器学会会長あいさつ |
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第13回研究発表大会報告 |
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第13回研究発表大会受賞リスト |
寄稿論文 |
歯科機器に関するISO国際規格の歴史と最近の動向 |
寄稿論文 |
改正薬事法の概要について |
総説
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顕微鏡下での歯内療法 |
原著論文 |
CAD/CAMチタンクラウンの加工精度に及ぼす繰返し切削の影響 |
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特 集 |
「新しい電動清掃具の特徴とその使い方」 |
〃 |
「新しい電動清掃用具の現状」 |
〃 |
音波ブラシ『ソニッケアーエリート』について |
〃 |
「音波振動ハブラシ『ドルツ』」 |
〃 |
超音波の電動歯ブラシへの応用と臨床適用 |
〃 |
「ヨシダ・デンタルマイクロスコープ」について |
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日本医用歯科機器学会理事会議事録 |
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日本医用歯科機器学会会則 |
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日本医用歯科機器学会誌投稿規定 |
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編集後記 |
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*一般論文(冒頭)*
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1 |
スーパーソニックスケーラー「サリー」の開発 |
株式会社ミクロン 竹下三郎 門田寛 |
【はじめに】
スケーリング(歯石除去)は比較的時間を要する治療であり、術者の負担が大きい。使用される道具は
手用スケーラと動力式スケーラがあり、動力式は電気駆動式とエアー駆動式がある。
動力式は術者の負担軽減と作業時間の短縮に大変有効である。
電気式の超音波スケーラはパワーがあり効率がよいが、問題点として電磁波の影響による、心臓ペー
スメーカーを装着している患者への使用制限がある。
一方、空気駆動式のエアースケーラは医用電子機器への影響のおそれはないが、その発振周波数は
約6000Hzであり、歯科医院でよく耳にする「キーン」という音を発生している。そのため超音波スケーラ
(発振周波数約3000Hz)と比較して、作業効率、発生音の問題がある。
エアースケーラで初めて人の可聴音域を超える製品「サリー」の開発に成功した。(続く)
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多目的に改造したマイクロスコープ |
オクデラ・インプラント・センター 奥寺元 |
【目的】
インプラント治療において顎骨その周囲の状況を詳しく観察することや、埋入にあたって細心の注意で
手術することは大切である。また生体内にチタン金属等の異物を埋入することから骨と接点を肉眼で認
識できない組織的変化を把握することはメンテナンス、リカバリー等において重要である。そこでより
多目的に観察できるマイクロスコープを改造した装置を紹介したい。(続く)
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二酸化塩素ガス発生装置による殺菌装置の開発 |
オクデラ・インプラント・センター 奥寺元 |
T.目的
私共は診療室の環境改善としてバクテリアサイド(図1)による院内感染の予防について報告してきた。
近年エチレンガス殺菌廃止に伴い、高圧蒸気殺菌機器が使用できない歯科用小器具類(インプラント
外科用エンジン本体等)を今回開発したフードと三方括栓を用いて、バクテリサイドの殺菌力を目的に
細菌的培養を行い、その効果を検討した。(続く)
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キャディアックスとギルバッハ咬合器による連動システムについて |
白水貿易、大阪歯科技工士会東淀川支部 原田政彦
神奈川歯科大学歯科補綴学講座、かみ合わせ外来 玉置勝司 |
@緒言
近年様々な下顎運動を計測するシステムが開発され、市販されている。Rudolf
Slavicek教授(現ドナ
ウ大学教授)とGamma Gmbh(オーストラリア)、Girrbach Dental(ドイツ)は、ガンマシステムとリファレン
スSL咬合器を開発した。Rudolf Slavicek教授は、生体における咀嚼器官の機能の中で、特に重要な
のはストレス管理であるとしている。ストレスとブラキシズムが深い関係にあることがよく知られている。
臨床上は、スムーズなブラキシズムができるようなガイダンス、歯冠形態を形成し、その患者固有の
咬合において対応することが必要である。例えばブラキシズム時に強い干渉があると、強い筋緊張を
発動し、問題をケースも考えられる。
これらの問題に対応するためには下顎運動状況を十分に把握し、咬合状態の構築し、患者の骨格パ
ターン等を考慮した咬合平面や下顎位、ガイダンス、ディスクルージョンを与える必要がある。
本システムは下顎運動計測、セファロ分析、咬合器により構成され、下顎運動の機能状態を正確に計
測でき、リファレンスSL咬合器に可及的にシミュレートすることが可能となっている。
本発表ではCadiaxシステムとリファレンスSL咬合器に焦点をあて、その概要と有効せいについて報告
する。(続く)
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水銀を使用しない超小型冷陰極真空紫外線放電管の開発 |
明海大学歯学部歯科材料学講座 新井浩一
共同組合テクノクリーン 渡辺聡
日本大学理工学部物質応用化学科 秋久俊博 |
【緒言】
オゾン発生方式には紫外線、放電および電気分解があるが、筆者らはオゾンの安全性を考慮して、低
濃度オゾンを利用する方法を考え、アルゴン・水銀の管長40mmの超小型冷陰極真空紫外線放電管
(185nm波長、従来型紫外線ランプ)とインバータ(図1)を用いて、低濃度の気体オゾン、オゾン水および
オゾン化合物の利用開発を行ってきている。すなわち、気体オゾンとして、薫蒸式オゾン発生器、循環
式オゾン空気清浄器とオゾン貯蔵運搬ボンベの開発、オゾン水としてオゾン水作製水道用カートリッジ
の開発、オゾン化合物として医療用オゾン化オイル製造装置の開発(現在試作中)である。
しかし、現在市販のアルゴン・水銀のオゾン発生紫外線ランプは、小型で空気を原料とするため、安
価であるが、2007年から欧州では水銀の使用禁止で使用できなくなる。従って、水銀を使用しないオゾ
ン発生紫外線ランプが早急に必要である。
一方ハロゲンガスを利用した放電管には、誘電体バリア放電形式、無電極放電形式および熱陰極放
電管形式があるが、これらはいずれも比較的大型で、高動作温度を有するものである。水銀を使用しな
いで効率がよいことが期待される不活性ガスと多元素から成るはろげんがすの混合ガス(エキシマガス)
を用いた冷陰極で放電させた真空紫外線放電管を開発することが必要である。しかし、ハロゲンガスが
活性であるため電極との化学反応により放電管寿命が短いという欠点があった。
そこで、本研究は水銀を使用しないエキシマガスの超小型冷陰極真空紫外線放電管(エキシマランプ)
を開発する目的で、電極部と陽光柱放電部とにノズル状の通路を設けて分離し、管内部に電極を持つ放
電管を試作し、検討を行ったので報告する。(続く)
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歯科用デジタルマイクロスコープの開発―軍事衛星誘導巡航ミサイル用技術を平和利用したその原理と概要― |
株式会社吉田製作所テクニカルセンター 本橋和也 大黒俊樹 川原恒夫 |
【緒言】
現在、数多くの口腔内カメラが普及しているが、その一般的な使われ方は患者へのインフォームドコンセ
ントを主目的とし、患部の様子や治療経過を画面あるいは印刷物を通じて認識されるコミュニケーション
ツールの使用にとどまるものであると思われる。
我々はコミュニケーションツール的使用の意義は認めつつも、より高度な、実際の診療行為そのものに生
かせるカメラ作りを目的とし、これに軍事衛星によるミサイル誘導の技術を応用することで、
・ 手ぶれ、ひずみのないライブ映像
・ 高精細な静止画像の記録
・ 記録した画像のパソコンへの保存
以上の要求を満たす撮影装置(インテリビジョン)を開発した。(続く)
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非生理的咬合状態の全身に対する影響を表現する道具 |
新神戸歯科 藤井佳朗 |
緒言
咬合で全身に対して密接に関連していることは事実で頭痛、腰痛や肩こりなどの全身性の不定愁訴を
中心に、歯科領域からの治療経験報告が盛んに行なわれ、マスコミにも取り上げられている。しかしな
がら、その作用機序については、歯科と一般医科とを区別した我が国の医療制度の不備もあり、解明
が遅れている。したがって、いまもって歯科と全身との関連性を疑問視する見解も散見される。これまで
の報告は主に咬合が原因と思われる全身性の疾患を咬合を修正することにより改善したものがほとん
どで、人為的に作り上げた非生理的咬合状態による全身の変化を報告した例は見当たらない。
そこで今回は、咬合高径を著しく挙上し、非生理的咬合状態を人為的に作り上げる装置を考案し、非生
理的咬合状態が短期的にどのような身体的変化をもたらすかのかを検討した。(続く)
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接写撮影による口腔内鮮明化映像の構築 |
愛知学院大学歯学部口腔先端科学研究所 福井壽男 大河内禎一 鶴田昌三 石川英司 |
1.緒言
レンズ光学系を用いた映像は焦点の合った(ピントの合った)場所しか鮮明に見ることができない。近年、
CCD撮像素子を用いた電子映像をコンピュータを用いて合成処理する技術の進歩は著しいものがある
。そこで、著者らは第一に遠・中・近距離にピントの合った3映像の鮮明な部分のみを取り出して編成し
、全面鮮明な、全焦点化映像を創生する、7カメラシステムのハードとソフトの開発研究を行った。
(続く)
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9 |
超音波スケーラの多目的使用に関する研究−チップホルダーの開発と試作チップの切削性について− |
日本大学歯学部保存学教室歯内療法学講座総合歯学研究所学口腔機能研究部門 明石俊和
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はじめに
超音波振動を利用したハンドピースタイプ歯科用器具には歯石除去を目的とした超音波スケーラーが
あり、その後、装置は改良を重ね小型化され、歯科用ユニットにも取り付けられるまでになり、歯石除去
や、ルートプレーニングなどの歯周治療以外にも根管拡大用装置として、また根管洗浄、根管充填剤(
材)、根管内汚物、破損器具等の除去にも使用されるようになった。
また、保存修復学領域においては歯科用タービンと共にミニマルインターベーション(MI)に基づく歯質
の切削・除去に使用され、今後はオーラルケアーから修復処置まで広く使用ができる装置として注目さ
れている。
ところで、チップについてはハンドピース本体に直接装着されており、使用目的に合った操作を行なうに
は問題のあるチップもあった。また、チップの消耗頻度を考えるとチップ自身が高価である。
そこで、共振部分であるチップ本体(チップホルダー)とチップ先端を分離し、チップ先端のみが使用目的
により、容易に交換できる多目的使用に耐えるチップホルダーの開発を行なった。
又、交換用先端部チップは小型化を図ることにより、あらゆる角度から患部に挿入ができる操作性の優
れたチップそして、従来はダイヤモンドでコーティングされていたチップをカーバイトタイプチップに代え、
コストの削減を図り、安価なチップを開発することのチップが開発できたのでその概要と臨床例を報告す
る。(続く)
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