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〜日本歯科道具学会10年の歩み〜 (中)


[平成7年度]
 第5回日本歯科道具研究会・研究発表大会および第6回総会を1995年(平成7年)5月13日(土)、14日(日)に昭和大学 旗の台校舎1号館で開催(大会長:昭和大学歯学部名誉教授 和久本貞雄先生)。
 第6回定時総会は14日の9:00から開催されました。研究発表大会は一般発表が15題で、特別講演を「歯科切削にまつわる諸問題」と題して、東京医科歯科大学医用器材研究所精密機械部門教授の宮入裕夫先生にお願いしました。シンポジウムは「切削器具と機械」と題して、私が司会で、メーカー4社{(株)松谷製作所は「ダイヤモンドポイントの切削条件、切削性能について」、(株)松風は「歯科医療におけるカーバイドバー」、(株)モリタ東京製作所は「非接触軸受応用の診療用マイクロモーターについて」、(株)中西歯科器械製作所は「エアータービンの切削条件と回転およびトルク持続性について」}にシンポジストをお願いして行いました。
 この1995年(平成7年)には岡崎卓司理事を中心とした編集担当のご努力で記念すべき「日本歯科道具研究会誌」No.1の発刊にこぎつけました。

[平成8年度]
 第6回日本歯科道具研究会・研究発表大会および第7回総会を1996年(平成8)5月11日(土)、
12日(日)に日本大学歯学部2号館(歯科病院)で開催(大会長:日本大学歯学部歯科保存学第U講
座教授 斎藤 毅先生)。 
 第7回定時総会は12日の10:00から開催され、研究発表大会は2日にわたって行われ、一般発
表は14題で、特別講演は「歯科道具の歴史について」と題して、東京歯科大学名誉教授の長谷川正康
先生にお願いしました。シンポジウムは「ニューメディアによるインフォームドコンセント」と題して、
モデレーターを奥野善彦理事が担当し、シンポジストは、岡崎卓司理事、荒井敏夫理事、荒木和彦氏(
(株)メディカル・ネットワーク・システム)の3氏にお願いしました。

[平成9年度]
 第7回日本歯科道具研究会・研究発表大会および第8回総会を1997年(平成9年)6月14日(土)
、15日(日)に愛知学院大学歯学部・楠元学舎で開催(大会長:愛知学院大学歯学部歯科理工学講座教
授 長谷川二郎先生)。
 第8回定時総会は15日の10:00から開催され、研究発表大会は2日にわたって行われ、一般発表
は初日のみで11題、特別講演は歯科人間工学会と共通で「歯科人間工学とは、“人と用具のチームワー
ク”」と題して、関西学院大学教授の杉山貞男先生にお願いしました。シンポジウムは「各種レーザー装
置と治療への応用」と題して、モデレーターを斎藤 毅理事が担当し、シンポジストは、1)「硬組織への
応用」を熊崎護先生(大阪歯科大学総合臨床診療科教授)、2)「軟組織への応用」を吉田憲司先生(愛知
学院大学歯学部口腔外科学第一講座助教授)、3)「疼痛への応用を」西山俊夫先生(小田原市・開業)、
4)「歯科技工への応用」を中村伸朗氏(パナヘラウスデンタル(株))に、それぞれお願いしました。
 尚、この第7回研究発表大会は初めての試みとして、日本歯科人間工学会との共催で行いました。
 
 また、この年度に、会の名称を「日本歯科道具学会」に変更しました。

[平成10年度]
 弟8回日本歯科道具学会・研究発表大会および第9回総会を1998年(平成10年)5月16日(土)、
17日(日)に日本歯科大学歯学部・九段ホールで開催(大会長:明海大学名誉教授、日本歯科大学歯学部
客員教授 橋本弘一先生)。
 第9回定時総会は17日の10:00から開催され、研究発表大会は2日にわたって行われ、一般発表は
初日のみで12題、特別講演は「測定の自動化」と題して、日本歯科大学歯学部歯科理工学講座教授の吉田
隆一先生にお願いしました。シンポジウムは「歯科治療と新しい振動利用器具について」と題して、モデレ
ーターを東海林芳郎理事が担当し、シンポジストは、1)「歯科治療と新しい振動利用器具について、“保
存修復領域における応用”」を二階堂 徹先生(東京医科歯科大学歯学部保存学第一講座講師)、2)「PM
TCの重要性と新しい歯周治療システムURMの効果」を姫野 宏先生(北海道大学歯学部歯科保存学第二講
座講師)、3)「超音波カッターの歯科医療現場への応用」を中西賢介氏((株)ナカニシ)、4)「歯内療
法における振動切削について」を明石俊和先生(日本大学歯学部保存学教室歯内療法学講座講師)、5)「
歯面・歯周の清掃と洗浄清掃効果を上げている超音波電動歯ブラシについて」を近藤康夫氏((株)ヨシダ)
にそれぞれお願いしました。

[平成11年度]
 第9回日本歯科道具学会・研究発表大会および第10回総会を1999年(平成11年5月15日(土)、
16日(日)に昭和大学・旗の台校舎1号館で開催(大会長:昭和大学歯学部歯科理工学講座教授 宮崎 隆先
生)。
 第10回定時総会は16日の9:40から開催され、研究発表大会は2日にわたって行われ、一般発表は初
日のみで、10題、特別講演は2題で、Tは「画像診断の道具」と題して、昭和大学歯学部歯科放射線学講座
教授の岡野友宏先生に、Uは「恐怖や痛みの少ない歯科治療について」と題して、昭和大学歯学部第一歯科保
存学講座教授の松本光吉先生にお願いしました。シンポジウムは「歯科材料の使用期限と保管方法」と題して、
モデレーターを東京歯科大学歯科理工学教室教授の小田豊先生にお願いし、シンポジストは、1)[臨床家の
立場から診療室でのトラブルや保管の方法の提言」を斎藤季夫先生(東京都:開業)、2)「石こう、埋没材
など無機材料を中心とした歯科材料の使用期限と保管方法」を高橋英和先生(東京医科歯科大学歯学部第1理
工学教室助教授)、3)「レジン系材料を中心とした歯科材料の使用期限と保管方法」を西山典宏先生(日本大
学松戸歯学部歯科理工学教室助教授)、4)「歯科材料の使用期限と保管方法に関する業界の取り組み」を神
尾賢氏(日本歯科材料工業協同組合・品質管理委員会委員長)にそれぞれお願いした。
 尚、この第9回の研究発表大会では、大会長の宮崎隆先生の発案で2日目の発表大会の終了後、リミッテド
アテンダンスコース「歯科先端技術体験」として、理工学講座の研究設備を使用し、1)2時間でできるCA
D/CAMセラミッククラウン、2)2時間でできるチタン鋳造床、3)体験電気加工(放電加工、レーザー
加工)、4)30秒でできるチタンインプラントへのアパタイトコーティング、の4コースを企画し、あらか
じめ参加者の申し込みを受け付けて、同時進行で実施しました。
 また、この年度には、役員の交代が大幅に行われ、学会長に橋本弘一先生(明海大学名誉教授、日本歯科大
学客員教授)が就任されました。それに伴って、会則も再検討され、役員も新たに常任理事を設けるといった
内容で検討がなされる中で、これまで研究会から学会へと会の名称も改めて刷新を図って参りましたが、ここ
に至るまで理事会でもしばしば話題になったことで、最近の若い世代の人達の間では「道具」という言葉に「
古道具」といったイメージがあり、古い物にこだわる年寄りの会、と、いった受け取り方をされているのでは
ないかとの問題が再燃し、慎重審議の結果、会の名称をこれからの時代に合わせ「日本医用歯科機器学会」に
改めることについての提案がなされました。

[平成12年度]
 第10回日本歯科道具学会・研究発表大会および第11回総会を2000年(平成12年)7月1日(土)、
2日(日)に北海道歯科医師会館で開催(大会長:北海道医療大学歯学部歯科理工学講座教授 大野弘機先生)。
 本大会の内容につきましては、改めて詳しく申し上げることもありませんので、第11回定時総会が2日の
13:00から開催され、会則の改訂が諮られ、会の名称を今後「日本医用歯科機器学会」とすることが承認
されましたことを述べておきます。

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